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zoom RSS 『魔神ガロン』その2

<<   作成日時 : 2010/05/16 09:14   >>

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 1977年に刊行が始まった手塚治虫漫画全集は、1984年に全300巻で一旦完結した。
 造本のお粗末さはもちろん、オリジナルではない『新宝島』の収録、当初予定されていたといわれる『バンパイヤ』の完結編が発表されることもない等、なんとも不満の残る全集ではあった。
 

 そして手塚没後(悲)の1993年、突如として第4期の刊行が始まった。

 その第4期のラインナップに我が『赤サイ』もとい、『魔神ガロン』の続刊が告知されたのである。

 待つこと3年。
 1996年〜1997年にかけて『魔神ガロン』は遂に刊行された。
 待ち望んでいた赤サイにも再会できた。(全集はモノクロ印刷なので、当然脳内変換。)

 何十年振りかでその場面を読んで感動しつつ、同時に、なぜこれほど長い間続きが出ることがなかったかも了解できた。
 例の赤サイとの対決シーンに至る前のエピソード部分、これ明らかに別人による代筆なのだ。
 それはもう手塚のファンでなくても分かるというレベルの稚拙さ。
 別の意味で必見ともいえる。
 (該当部分は今月刊行された手塚文庫全集版『魔神ガロン』第2巻の36ページからの20ページほどで確認できる。)

 文庫全集第2巻の解説で、手塚プロダクション資料室長の森晴路氏は単行本が長く尻切れトンボのままだった事情を「この後の分の原稿は紛失していた」と説明している。
 しかし、真相は違うのではないか。
 自作に対するこだわりの強い手塚が、こんな原稿の混ざった作品の刊行を肯うはずがなかったのだ。
 仮に本当に原稿が紛失していたというのなら、それは手塚自身が隠蔽していたに違いない。
 皮肉にも、手塚が死んだことによって死蔵されていた原稿が日の目を見ることになったような気がしてならないのである。

 かくして『魔神ガロン』は、私にとっていくつかのほろ苦い思いを呼び起こさせる手塚作品なのだ。

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『魔神ガロン』その2 ブログ版 趣味人の放言/BIGLOBEウェブリブログ
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