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zoom RSS 映画『ホビット 思いがけない冒険』ネタバレ感想

<<   作成日時 : 2012/12/23 16:55   >>

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「だいたいあの指輪ってさ、嵌めるとヤバいことになるんじゃなかったっけ?」
 出口に向かいながら今見てきた『ホビット 思いがけない冒険』に対する批判めいた感想を次々に挙げ合う男性3人組の後を歩きつつ、私は苦笑を浮かべていました。

 冒頭に書いたのは、その最中に出てきた言葉でした。
 別の男性がすぐに引き取ります。
「そうそう。その割には何も起きなかったのっておかしい。」

 どうやらその3人組、映画「ロード・オブ・ザ・リング」――うーっ、どうしてもこのタイトルには抵抗があります。10年以上経っても違和感が……――の知識はそれなりに持ち合わせてはいたようです。
 しかし、熱心なファンでないこと、まして、原作を読んでいないことも、上の会話から明らかでした。
 そういえば、この会話の前には、
「あんなに面倒臭い旅をせずに、最初っから鷲に運んでもらえばすぐに目的地に着いたのに。」
 なんていう、今回の映画を批判している人の多くがこの作品の矛盾点としてあげつらっている事柄も口にしていましたっけ。
 これについても、ちゃんと『ホビットの冒険』中で言及されている箇所があるのですが、映画では省略されてしまっていました。
 ま、鷲が人語を話すような場面を挿入したりしたら、それこそ「アリエネー」とかいって揚げ足取りされたに決まってますが。


 さて。
 日本での興行は「ロード―以下略(笑)―」シリーズの足元にも及ばない大惨敗を喫することが確定してしまったような本作。

 私は――パートナー氏も含めて――とても好きです。

 今日は、日本語吹き替え版を前回と同じIMAXシアターで鑑賞。
 浮き出て見える字幕が邪魔にならない分、こちらのほうが見やすかったように感じました。

 冒頭エレボールのシーンは圧倒的。
 敢えて本作最強の敵役であるスマウグの姿をほとんど見せない演出もなかなか。

 懐かしいホビット庄の音楽に涙。
 フロドが本を片手に飛び出していくシーンは、そのまま前シリーズ冒頭に繋がっていく仕掛け。
 心憎いシナリオだと感心させられました。
 ただし、前シリーズ未見の観客には意味不明だったでしょう。

 そういえば、あれからもうずいぶんの時を経ているんだなあ、などと感慨に浸るうちに60年前の場面へ。
 パイプ草のシーンも前シリーズを意識したもの。
 というより、本作の構成は完全に前シリーズ第1作とリンクするように作られています。
 もちろん、これを焼き直しと見る人もいるに違いないと思います。
 しかし、私にはとてもよくできた構成だと感じられました。

 もともと、原作においては『ホビットの冒険』が「思いがけないお客たち」、『指輪物語』が「待ちに待った誕生祝い」という、対照的な始まりになっています。
 『ホビットの冒険』が「取り戻す=獲得する」物語であるのに対して、『指輪物語』が「捨てる=喪失する」物語であるというのも、あまりにも有名な話。
 今回の映画化はその根本を押さえたつくりになっていると見るべきなのでしょう。

 トーリン・オーケンシールド。
 ドワーフといえばギムリ、あるいは七人の小人。
 そういうイメージを覆すかっこよさでした。
 まあ、13人のドワーフ全員ギムリみたいだったら、ビジュアル的に苦しいものがあるのも間違いありません。
 前シリーズのように女性を惹きつけてやまない男性キャラクターが必要だという興行的な事情もあったのでしょう。
 この演出は正解だと思います。

 ついに出ました、茶色のラダガスト。
 なんだか、ウサギの橇を乗り回す変なおじさんになっちゃってたんですけど。
 アングマールの魔王の攻撃をかわすあたり、それなりの力の持ち主であるとは描かれていたものの、いささか可哀想な役回りに思えました。

 裂け谷では、思いがけなくも「白の会議」が。
 映画第2部で「白の会議」の面々によるドル・グルドゥア攻撃が描かれるという伏線だと信じましょう。

 霧降り山脈のゴブリンの巣窟の場面。
 いやもう、ど派手。
 ジェットコースターに乗っかっているような目まぐるしい展開でした。
 なにやら緊迫感や悲壮感に満ち満ちていた「旅の仲間」における同様のシーンと比べ、明るく能天気な感じがしました。

 ゴクリ(私の中では、どうしても「ゴラム」はピンときません)。
 以前にも増してチャーミングになっていました。
 原作ではもう出番がないのですが、映画ではどうなるのでしょう。
 きっと出てきますよね。
 ある意味、この一連の物語の主役のひとりなのですから。

 最後に、IMAX3Dについて。
 これはもう、最高です。
 映像も音響も文句なし。
 『AVATAR』と違って、気持ち悪さや疲れは全く感じませんでしたし。
 通常の3D版を鑑賞した方たちからは「3Dの必要なし」との声も聞かれているようですが、近くにIMAX対応の劇場があるならば、是非ともそれをご覧になることを強くお薦めします。
 幸い、空いてますし(苦笑)

 ところで。
 2度目の鑑賞でも、まだ見足りない感じが。
 パートナー氏も、「もう1回見よう」と力強く宣言してくれています。
 ということで、近いうちにまた出かけることになるに違いありません。

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