守り人シリーズ

 実は、『夢の守り人』の文庫版が昨年末に出ていたことを知りませんでした。

 たまたま私の知己お二人のブログに同時期に取り上げられているのを読んで、最近になって初めて知った次第。
 どうも『夢の守り人』とは相性が悪いらしく、偕成社の軽装版が出たときも手に入れるのが遅れたことを思い出しました。(このブログでも話題にしました。)
 ともあれ、昨日になってようやく文庫版を購入してきたわけです。

 と、ここまで書いてきて、ふと気づきました。
 「守り人シリーズ」に詳しくない方がこのブログを読んでも、軽装版だの文庫版だの、「なんのことだかさっぱり」なのではないかと。
 わざわざここを覗きにいらっしゃるような方ならそんな心配は無用だとは思いつつ、軽く解説を…。

 もともと「守り人シリーズ」は1996年にハードカバー版の児童書として偕成社から刊行され始め、昨年の初めに全巻が完結しました。
 シリーズを発表順に並べると、
「精霊の守り人」
「闇の守り人」
「夢の守り人」
「虚空の旅人」(守り人シリーズ外伝との位置づけ)
「神の守り人 来訪編」
「神の守り人 帰還編」
「蒼路の旅人」(明らかに次作への繋ぎ役を担っており、外伝とはいえない)
「天と地の守り人」(3部作)
 となります。
 偕成社は以前、ハードカバー版の帯に「どれから読んでもおもしろい」などというコピーをつけていましたが、それは明らかに間違い。
 絶対に刊行順で読むべきです。

 それはともかく、第1作である『精霊の守り人』がテレビアニメとして放送されることが決まった1昨年の終わりごろから、このシリーズを巡る出版状況は一気に慌ただしさを増してきました。

 偕成社から「偕成社ポッシュ」と銘打たれた廉価版の『精霊』と『闇』が出されたのが2006年の11月ごろ。
 この版は単にソフトカバー化して値段を下げたというだけでなく、使用する漢字の数を増やして大人にも読みやすいような配慮がなされています。
 このシリーズに対する愛読者からの最大――にして唯一?――の不満が「漢字をひらがなに開き過ぎている」というものだったため、それに応えたという位置づけもできるようです。

 テレビアニメ放送開始直前の2007年3月には、新潮社が遂に文庫版『精霊の守り人』を出版。
 文庫版は完全に一般読者を意識した文字遣いになっており、サイズとともに大人には最も読みやすい版と言ってよいと思います。

 しかし、軽装版で全シリーズを揃えようとしていたファンからはちょっとしたブーイングが起きたのも事実。
 それに配慮してか、作者の上橋菜穂子自身が、ネット上に「3年以内に全シリーズが文庫化されるようなことはない」という趣旨のコメントを発表したりしています。
 2007年のうちに3冊という新潮文庫版の刊行ペースは、作者のこのコメントとの整合性をぎりぎりのところで保っているといえそうです。


 偕成社からは今月中に軽装版『神の守り人』が刊行されるとのアナウンスがありました。
 この作品は『闇』と並んで私の大のお気に入り。
 今度は遅れないように手に入れないといけません。

 あ、その前に文庫版『夢の守り人』に関して述べておきたいことがあるのですが、いささか文章が長くなりすぎましたので、その件についてはまた次の機会に譲りたいと思います。

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