「守り人」シリーズを読み返す

久しぶりに余暇を読書に使っています。

「鹿の王」を読了するなり、「守り人」シリーズに再び――いや、三度・四度か――取りかかる勢い。

「精霊の守り人」と「闇の守り人」は瞬く間に読み終えました。
どちらも15年以上も前の作品。
作者自身の作家としてのキャリアもそれほどでないころに書かれたものです。
本人はどこかで「未熟な作品」と述べているらしいですが、だからこそ書けた作品であるともいえる気がします。

細かな描写に目が……。
「精霊の守り人」(新潮文庫版)162ページのタンダとバルサのやりとりのシーン。
これ、一応児童書として発表されたのですが、なかなか踏み込んだ描写。
何のことかわからずに家族に尋ねてしまった子供がいたのではないかと、思わず微笑みます。
改めて読むと、バルサとタンダの互いへの思いが丁寧に描かれていることに気づきます。
初読のときは、ストーリーを追うことに必死で気づきませんでしたが。

再来年から、NHKで3年にわたる「大河ドラマ」化が決定しているそうです。
ナユグやラルンガなど、ほんとうに映像化可能なのか、いささかの不安を抱きつつ、しかし、楽しみではあります。
早くも「主演女優がミスキャスト」などという勝手な声が聞こえていますが。
ファンの思いが複雑なのは十分にわかります。
しかし、私は「どのような解釈がなされ、どのように表現されるか」に対して純粋に期待しています。


「闇の守り人」の凄さについては改めて述べるまでもありません。
何度読んでもマイ・ベストです。

たぶん、前作を書き上げたときに「バルサの過去との対峙」を描く気持ちが作者の中に芽生えていたのでしょう。
「精霊の守り人」刊行後、実際に「闇の守り人」が発表されるまでに2年半ほどの時間が経過しています。
どのような構想が作者の頭の中で描かれ、現在の形になっていったのか、ぜひとも知りたい気がしてなりません。
(作者自身が文庫版のあとがきで一応の説明はしているのですけれどね。)

まだまだ時間はたっぷり。
早速、残る作品に取りかかることにします。

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