テーマ:読書

北方水滸伝 第18巻

 『水滸伝 18 乾坤の章』読了。  この巻は、北方水滸をここまで読み続けてきた者にとっては非常に辛い内容ではないでしょうか。  遂に、「最強の漢」が表舞台から退場していくのを見送ることになるのですから。  思えば、その場面を描くためだけに用意された1巻であると言えなくもない気がします。  梁山泊の誰もが待ち望んでい…
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流れ行く者

 「守り人」シリーズ外伝が4月に出るようです。  著者が以前語っていたように、ジグロとバルサの旅路を描いた短編集とのこと。  偕成社のサイトで表紙絵なども見られます。  発売が今から楽しみです。
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北方水滸伝 17巻

 『水滸伝 17 朱雀の章』読了。  本巻では今まで以上に多くの死が描かれていきます。  童貫軍の予想以上の強さの前に梁山泊屈指の勇将が倒れます。  青蓮寺の高廉軍との決着を目指した致死軍・飛竜軍も大きな犠牲を払うことになります。  さらには、第1巻から活躍してきたあの人が、伝えるべき全てを伝えるべき人物に託して、…
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北方水滸伝 第16巻

 『水滸伝 16 馳驟の章』読了。  この巻では梁山泊、宋の双方における「文」の大物が退場していきます。  北方水滸伝の特徴のひとつに、原典においては皆無に等しかった経済面の描写があることが挙げられます。  「宋を倒して新しい国家を建てる」という意思を抱いた梁山泊がしっかりした経済基盤を持たないはずはないわけで、そのあたり…
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かかし長屋

 半村良の『かかし長屋』、読了。  半村良は伝奇小説の第一人者として広く知られていますが、人情物を書かせても天下一品の才能を発揮しました。  江戸時代を舞台に、社会の底辺に限りなく近い長屋暮らしの人々を主役に据え、小気味よい文体で描かれた本作もそのひとつに数えてよいでしょう。  人と人との温かな交流が実に巧みに描かれた佳作です…
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リアル

 新潮文庫版『夢の守り人』を読み終えました。  軽装版を購入した時にも書きましたが、私はやはりこの作品を完全に読み違えていたようです。  「守り人シリーズ」の中で最も質が落ちるという個人的な評価も完全撤回させていただきます。  これ、傑作です。  ただ、(作者自身が文庫版のあとがきで認めているように)シリーズの他の作品とは趣…
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守り人シリーズ

 実は、『夢の守り人』の文庫版が昨年末に出ていたことを知りませんでした。  たまたま私の知己お二人のブログに同時期に取り上げられているのを読んで、最近になって初めて知った次第。  どうも『夢の守り人』とは相性が悪いらしく、偕成社の軽装版が出たときも手に入れるのが遅れたことを思い出しました。(このブログでも話題にしました。)  …
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チーム・バチスタの栄光

 医療ミステリーということで、しばらく前から興味を抱いていた『チーム・バチスタの栄光』。  文庫化されたのを機に読んでみました。  内容は期待していた以上に面白いものでしたが、何より驚かされたのは、探偵役キャラクターの強烈な個性でした。  過去にもエルキュール・ポアロやブラウン神父、ファイロ・ヴァンス、さらにはドーヴァー警部な…
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北方水滸伝 第15巻

 『水滸伝 15 折戟の章』読了。  物語も終盤に入り、激しい戦闘や謀略が描かれていきます。  当然の流れとして、本巻では梁山泊側にも今までに増して多くの犠牲者が出ます。  北方版において一方の雄として描かれたあの人も…。  また官軍側でも、大物のひとりが壮絶な死を迎えます。  一方で、二人の人物の「死」からの再生が描かれ…
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北方水滸伝 第14巻

『水滸伝 14 爪牙の章 』読了。  官軍との本格的な全面対決が描かれる本巻。  各地に築かれた梁山泊の拠点を次々と舞台にしつつ、物語は進んでいきます。  圧倒的な兵力で攻め寄せる官軍をどのように凌ぐか。  それがこれからの見どころという趣。  本巻では、まだ決着の兆しすら見えません。  舞台があちらこちらに飛び、…
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臨場

 横山秀夫の『臨場』、読了。  「終身検視官」とあだ名される強烈な個性の持ち主、倉石義男を主人公とした連作短編集。  いや、主人公という書き方は正確ではありません。  彼は全ての作品に登場はするものの、むしろ主人公は彼の周りにいる人々。  そうした人々の目から見た倉石検視官の姿が印象的に語られているといった趣でしょうか。 …
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北方水滸伝 第13巻

 『水滸伝 第13巻』読了。  官軍との本格的な戦いに突入した本巻においても、前巻に引き続いて「双鞭」呼延灼がいい味を出してくれます。  古参のひとり、朱仝の雄々しさにも心惹かれずにはいられませんでした。  歴史をひん曲げるわけにはいかないのですから、宋王朝に戦いを挑む梁山泊の行く末は見えているといえば見えています。  …
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わたしのダイモンは?

 先日も書いたように、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』公式サイトがようやく日本語にも対応してくれました。(実際のところは、GAGAの作っていた意味不明のサイトから強制的に世界公式サイトに飛ばされるようにしただけらしく、ある意味面白かった例のサイトはなくなってしまったようです…。)  で、英語力不足の私でもようやく自分のダイモンを決め…
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日本語公式サイトが…

 しばらく映画館に行かないうちに、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の予告編がかかり始めたようです。  こりゃ、なんか見に行かないといけないなあ。  とは思いつつ、食指が動かされるような作品がないんですよねえ。  これまた、しばらく本屋を覗かないうちに、『黄金の羅針盤 軽装版』なんてのが出版されているようです。  どうやら、振り…
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北方水滸伝 第12巻

『水滸伝 12』読了。  本巻において、ようやく大刀の関勝が動きます。  原典では「三国志演義」の英雄、関羽の子孫という設定だけでその存在感を示していた感の強い彼――梁山泊への参加のしかたも唐突なもの――ですが、北方版では典型的な軍人である彼が官軍を離脱して反乱軍に加わっていく過程を、長い時間をかけて丁寧に描いてくれました。 …
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鴨川ホルモー

 先日紹介した『鹿男あをによし』の著者、万城目学のデビュー作。  こっちのほうが、おバカさ加減は上。  こいつら何考えてんだ?とツッコミ入れつつ楽しむことができれば吉。  「何百年も続いたという由緒正しき儀式の場で、何故『レナウン娘』?」などという疑問を呈するのはそれこそ野暮というものでしょう。  まあ、しかし、読者を選…
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鹿男あをによし

 『鹿男あをによし』を読みました。  ごくごく荒っぽく紹介すれば、思いもかけず奈良の女子高で教鞭をとることになった「おれ」が、生徒とぶつかり合い、一癖も二癖もある教師たちと交流しながら過ごした2か月間を描いた物語、とでもなるのでしょうか。  東京から「田舎」の学校への赴任、主人公の一人称、生徒との(低レベルな)軋轢、「マドン…
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メディア・バイアス

 今年の初めだったかに、とあるテレビ局が「納豆ダイエット」に関する捏造番組を放送したとかで各方面から糾弾を受けました。  当然の如く、番組は打ち切り。  制作していたテレビ局も厳しい処分を課せられたと記憶しています。  当時、私はかなり驚きました。  アノ手の番組を真に受ける人が少なからず存在していることに、です。  …
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楊家将

 『楊家将』上・下巻を読み終えました。  中国北宋時代初期を舞台にした歴史小説です。  この「楊家将」の物語は中国においては『三国志演義』や『水滸伝』に勝るとも劣らぬ人気を誇るポピュラーな物語であるとのこと。  しかし、そこは北方謙三。例によってかなり大胆な翻案を行ったようです。  文庫版の解説によれば、原典を遥かに超え…
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グラスホッパー

 立て続けに伊坂幸太郎作品を読んでいます。  今日は『グラスホッパー』を読了。  今まで読んだ作品と、ちょっと肌合いが異なっていたような気がします。  特に、「蝉」のパートでの描写がある意味、不気味。  まあ、主な登場人物の大半が殺し屋という設定なのですから、異様なのは当然かもしれません。  タイトルが「バッタ」な…
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チルドレン

 『チルドレン』読了。  連作短編集という形をとっており、5つの短編が収められています。   それぞれの話が時系列順に並べられているわけではなくあっちへ行ったりこっちへ行ったりしますが、すべてを通して読むとちゃんとしたオチがつくように構成されているところが巧み。  共通して登場するのが「陣内」という名の強烈なキャラクター。…
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アヒルと鴨のコインロッカー

 昨年末に文庫化された際に購入し、そのまま本棚に眠っていた『アヒルと鴨のコインロッカー』をようやく読みました。  現在と2年前、二つのストーリーが交互に描かれていきます。  このあたり『ラッシュライフ』とも共通する部分がありますが、時間軸が意図的にずらされているようなことはなく、全体像がつかみやすい内容になっています。(それでも…
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東京に原発を!

 20年以上も前に出版された『東京に原発を!』という本があります。  単行本出版後にチェルノブイリ原発事故が発生――現在入手できる文庫版は事故後に出された改訂版だと思います――し、『危険な話』とともに反原発運動の教科書的な扱いを受けた本です。  このブログでは政治にかかわるようなネタを取り上げるのは極力避けたいのですが、今回…
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北方水滸伝 第10巻

 『水滸伝 10』を一気に読み終えました。  再読という形ではありますが、新鮮な読後感を味わわせてもらいました。  この巻では「水滸108人の好漢」中、私の最も好きなひとりである呼延灼が登場します。  原典に劣らず、「北方水滸」の呼延灼も魅力たっぷりに描かれており、一ファンとしては大満足。  「鞭(べん)」という武器で「北方…
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ハリーポッターと不死鳥の騎士団

 先行上映――3日連続で行っているものをそう呼べるのなら――で鑑賞。  朝一番の回で見ようと、上映開始時間の20分前に到着したところ…。  ものすごい人の数にびっくり。  この夏の話題作がいくつも上映されているにしても異常な状況。  昨日・一昨日が天候に恵まれなかったために、今日に客が集中したということがあったのでしょう。 …
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夢の守り人

 今日、たまたま立ち寄った本屋で『夢の守り人 (偕成社ポッシュ 軽装版)』が並べられているのを見つけました。  7月上旬に出版される予定であったことを思い出し、いささか慌てて買ってきました。  ここ数年、書籍やCDの類はAmazonで購入することが多くなり、本屋に出かける機会がめっきり減りました。  その影響なのかどうか、発売…
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闇の守り人

 先月末に『闇の守り人』が文庫化されました。  いわゆる「守り人」シリーズ第2作にあたるファンタジー小説です。  私はかなり以前から、このシリーズのファンでした。  好きになるととことん集めなくては気が済まなくなるタチであるため、全10冊のハードカバー版はもちろん、しばらく前から刊行が始まった軽装版も、そしてこの新潮文庫版…
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北方水滸伝

 北方謙三著、文庫版『水滸伝 9 』、ようやく刊行――毎月20日前後に発売されることが多かった本シリーズ、今月はなぜか月末にずれ込んでいました。    待たされた勢いもあって一気に再読。  内容についてこの場で語ることは避けますが、相変わらず熱いことこのうえなし。  で、今回の思わぬプレゼントは、馳星周による解説。  …
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たそかれ 不知の物語

 先日紹介した『かはたれ 散在ガ池の河童猫』の続編にあたる作品が本書です。  正編の4年後、とある使命を帯びた「八寸」が再び人間界を訪れ、そこで中学3年生になった「麻」と再会することになります。  とはいえ、本編で最も重要なキャラクターは副題にもある「不知」という名の河童。  彼の懊悩を取り除くために「八寸」や「麻」、さら…
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かはたれ

 かわたれ(彼は誰)時という言葉があります。  「黄昏(誰そ彼)時――夕暮れ時の周りが見にくい時間帯――と対をなす意味である」と、学生時代に習い、昔の人はうまいことをいうものだなあと、妙に感心した覚えがあります。  さて、そんな言葉をタイトルにした児童文学を、つい最近読みました。  『かはたれ―散在ガ池の河童猫』(朽木祥・…
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