テーマ:読書

「守り人」シリーズを読み返す

久しぶりに余暇を読書に使っています。 「鹿の王」を読了するなり、「守り人」シリーズに再び――いや、三度・四度か――取りかかる勢い。 「精霊の守り人」と「闇の守り人」は瞬く間に読み終えました。 どちらも15年以上も前の作品。 作者自身の作家としてのキャリアもそれほどでないころに書かれたものです。 本人はどこかで「未熟な作…
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鹿の王

上橋菜穂子、久々の小説新刊。 単行本上下巻。 総ページ数は1000を優に超える分量。 しかし、瞬く間に読めます。 いや、読まずにいられない。 かつて『獣の奏者』を読んだとき、真っ先に感じたのは「これは生と性の物語なのだ」という思いでした。 今作はそのテーマを更に掘り下げたように感じられます。 生きとし生けるもの…
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つぶやき岩の秘密

 病院での待ち時間のうちに、本が1冊読めてしまいました。  予約もせずに出かけた総合病院。  相当待たされるだろうと覚悟して文庫本を用意していって正解でした。  読んだのは、新田次郎著『つぶやき岩の秘密』。  この題名に反応できるのは、よほどの新田次郎ファンかNHK少年ドラマシリーズに特別な思い入れのある世代の方だろうと思い…
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帰らぬ霧笛

 レイ・ブラッドベリが亡くなっていたのですね。  合掌……。  家のどこかにあるはずの『火星年代記』を探し出さなくては。 火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)早川書房 レイ ブラッドベリ Amazonアソシエイト by
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『炎路を行く者』

 ちょっと情報を仕入れるのが遅れてしまいました。  ついに出るんですね。  楽しみです。   炎路を行く者 ?守り人作品集? (偕成社ワンダーランド)偕成社 上橋 菜穂子 Amazonアソシエイト by
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原発関連本

 私はチェルノブイリ原子力発電所の事故をきっかけにして広瀬隆や高木仁三郎の本をかなり読んだクチだ。  思えば四半世紀も前のことである。  しかし、その当時の反原発運動の盛り上がりに対してはちょっとばかり距離を置こうとしていた部分もある。  もともと天邪鬼な人間であるため、「右向け右」といった行動ができないのである。  そ…
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『天と地の守り人』文庫化

 今月末に新潮文庫から『天と地の守り人』三部作が発刊され、守り人シリーズ本編が全て文庫化されました。  昨年夏ごろ、散々「1年も待たせるなんて拷問に等しいから早期の文庫化実現を」なんて書きまくっていたことを思い出します。  まあ、1年は待たされなかったということで、新潮社の頑張りを評価したいと思います。(なんともエラそう) …
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刹那に生きる

 『獣の奏者 外伝 刹那』。  いくらゲーム廃人と化していても、さすがにこの本は発売直後に購入し、読み終えていました。    発売前に本作へのちょっとした懸念を抱いていた私ですが、そんなものはすぐにぶっ飛びました。  やはり上橋菜穂子です。  何を描いても実に巧みで説得力があります。  というより、作中人物に確かな血の温もり…
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『ボクの手塚治虫せんせい』

 昭和30年代に手塚治虫のアシスタントを務めていたことがある漫画家、古谷三敏による漫画とエッセイを収めたのが本書です。  身近にいた人間にしか知りえない手塚情報もさりげなくちりばめられていて、なかなか面白く読むことができました。  私は改めて述べるまでもなく手塚治虫の大ファンです。  手塚の身近にいた、こうした人たちが書いた文…
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文庫版『蒼路の旅人』購入

 細々と運営している我がブログでも、上橋菜穂子作品を取り上げると閲覧数がぐっと増えます。  かなり古い記事であってもコンスタントに見られているのが一つの特徴といえます。  いっときの流行といったものとは趣を異にしていると考えてもよいのかもしれません。  せっかく訪問していただいても、大したこと書いてないのが申し訳ない限りです。 …
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クライマックス?

 北方謙三の『楊令伝』第14巻を読了しました。  本巻では『水滸伝』108星の生き残りが次々と退場していきます。  そこはそれ漢(おとこ)の生き様・死に様を描くのが得意な作者だけあって、それなりに読ませてはくれます。  ただ、『水滸伝』のときのような高揚感は感じられません。  次巻で完結するとのことで、なんだか無理矢理に人員…
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『ハーモニー』

 『虐殺器官』に続いての伊藤計劃作品、『ハーモニー』を読了しました。  著者の第3長編にして遺作ということになります。  期待を裏切らない内容で、一読後の感想としては『虐殺器官』よりも高い評価。  21世紀後半、病気というものがほぼ駆逐された<理想社会>が舞台となっています。  作中、更なる<理想社会&…
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『獣の奏者』外伝

 『獣の奏者 外伝 刹那』と題する本が9月上旬に発売されるようです。  5月半ばぐらいから上橋菜穂子の講演会に参加した方のブログでちらほらと語られていたようですが、こういう記事が載せられた以上、もう確定情報といってよさそうです。  1年ぶりの新作ということでたいへん楽しみではあります。  ただ、「エリンとイアルの恋愛期間を…
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『蒼路の旅人』文庫版

 ようやく上橋菜穂子の『蒼路の旅人』が文庫化されるようです。  2010年7月28日発売予定とのこと。  しかし、文庫は約1年ぶりですか。  続く『天と地の守り人』まで更に1年後なんて展開になったら、我慢強く文庫でシリーズを揃えている方々が発狂しそうな気がするんですが(笑)  上の文の意味が分かる人、きっと少なくないと思…
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『虐殺器官』

 伊藤計劃(Project Ito)。  こんな凄い作家が存在していたことをつい最近まで知りませんでした。  たまたま書評欄で取り上げられているのを見かけなかったら、知らないままで終わっていたかもしれません。  珍しく朝日新聞に感謝、です。  『虐殺器官』は、その伊藤計劃のデビュー作にあたります。  刺激的、且つ変…
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SFの夜

 いっときSF小説ばかり読んでいたことがある。  もう30年以上も前のことだ。  当時、雑誌やSF入門書籍におけるオールタイム・ベスト1に輝いていたのはアーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』だった。  アーサー・C・クラークといえば、映画史に残る名作『2001年宇宙の旅』の原作者でもある。  今から2年ほど前、かなりの高…
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三日月から満月へ

 また映画がらみのネタになります。  先日見た『曲がれ!スプーン』の前にいくつもの予告編が流れました。  我が夫婦が見る気満々の『のだめ』映画の予告もあったわけですが、実のところ私にとっていちばんインパクトがあったのは『かいじゅうたちのいるところ』のそれでした。  『かいじゅうたちのいるところ』の原作絵本を初めて読んだのは…
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『資本主義崩壊の首謀者たち』

 久しぶりに広瀬隆の著書を読みました。  非常に面白い、いや興味深い内容でした。  サブプライムとかリーマン・ショックとか、ここ1年の間に何度も耳にしていながら今一つその実態や原因について釈然としなかった問題についての解答が明快に示されています。  以前から、筆者は膨大な資料を丹念に調べたうえで文章を書いているように感…
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『獣の奏者』 探求編~完結編

 4回連続の『獣の奏者』ネタになります。  第3巻「探求編」、第4巻「完結編」を読了しました。  既に一度「完結」している作品をどうやってもう一回完結させるのかと期待半分、不安半分で読み進めました。  読み終えての感想を端的に言い表すとしたら、作者の見事な手並みにまたもや脱帽させられたといったところでしょうか。  まだ本…
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やっぱり完結してる

 というわけで、『獣の奏者』の「闘蛇編」及び「王獣編」の2冊を文庫版で読了しました。  やはり紛う方なき傑作。  物凄い面白さに、ここ暫くなかった速度で読み進めることができました。  初読の際に感じた「生と性を正面から描こうとした作品」という印象は変わらず。  「生」を描こうとすれば「性」の問題を避けて通れるはずはありま…
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『獣の奏者』入手

 ハードカバー版『獣の奏者』第3巻と第4巻探索の顛末については昨日述べたとおりです。  今日の午後、2冊とも無事に受け取ることができました。  ついでに文庫版の第1巻と第2巻も購入。  もちろんハードカバー版は既に所有しているわけですが、ファンとしては当然の「保存版」のつもりでした。  ところが、家に帰ってさっそく第3巻「探…
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本を求めて

 いやな予感はしていました。  『獣の奏者』の第3巻と第4巻のことです。  8月11日に発行されることは承知していたのです。  いつもならば当然、「密林」でネット購入するところ。  しかし、発売日は帰省の真っ最中。  「配送業者に何度も足を運ばせては悪いよなあ」などということを考えてしまった私は、ネット予約を見送っていまし…
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バルサの食卓

 文庫版『神の守り人』2冊と同時に『バルサの食卓』と題された上橋菜穂子ファンブックが出版されました。  「守り人」シリーズを始め、『狐笛のかなた』や『獣の奏者』に登場した料理を実際に作ってしまおうという、半分冗談のような企画を実現させてしまった本です。  当然、ほんとうに料理を作ったのは「専門家」であるわけですが、レシピや写真は…
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手塚先生、締め切り過ぎてます!

 追い切ることができないほどの量の手塚治虫生誕80周年企画出版が続いている中、最近までついつい見逃していたのが本書です。  担当編集者として、同業者として、チーフアシスタントとして、長きに亘り手塚の身近にあった筆者。  そうした人間でなければ知り得ないような事実も語られており、貴重な本であるといえるでしょう。  ファンであれば…
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『楊令伝』

 もう2週間も前のことになりますが、北方謙三の『楊令伝』をまとめ買いしてきました。  昨年4月に刊行が開始され、現在第5巻まで出版されている本書。  もちろん、『水滸伝』の続編にあたります。  図書館で借りて3巻の途中あたりまでは同時進行に近いスピードで読み進めていたのですが、文庫版『水滸伝』が佳境に入るあたりで一旦ストッ…
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稀覯本

 『トールキンのガウン』などという、思わず反応せざるを得ないタイトルの本が出ていることを、今朝の新聞で知りました。  たまたま名古屋に出かける用事があったので、書店に足を運んでみたところ…。  思ったよりもはるかに小さく、目立たない装丁の本がまさにひっそりといった感じで書架に並べられていました。    さっそく手に取ってみま…
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『ホビットの冒険』

 『ホビットの冒険』。  今では『指輪物語』のプロローグ的な位置づけを強調されることも少なくない作品ですが、本来は児童文学の傑作のひとつです。  本作については、かなり以前から映画化の情報が伝わってきていたのですが、意図的に情報の入手を避けるようにしてきていた自分がいます。  西暦2000年前後の数年間にわたる「狂乱状態」とも…
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西の魔女が死んだ

 映画『西の魔女が死んだ』の公開が近づいてきました。  原作があまりにも素敵な作品だっただけに映画化にはいくばくかの不安が伴いますが、もちろん鑑賞に出かける予定です。  全国ロードショーとはいえ、おそらく上映館は限られているものと思います。  私の住んでいる地域の近くで上映してくれるのでしょうか。  『西の魔女が死んだ』…
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生きること

 『流れ行く者―守り人短編集』読了。  4篇――最終話はエピローグ的な掌編――から成っています。  うち1篇は雑誌「ユリイカ」に掲載された「ラフラ」を改稿したもの。  単純に「読後感爽やか」とはいかないところがいかにもこの作者らしいところ。  3番目に収められている「流れ行く者」以外は激しいアクションがあるわけでもなく、むし…
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北方水滸伝 第19巻

 『水滸伝 (19) 旌旗の章』読了。  津波のように押し寄せる官軍――童貫軍――の前に為す術もなく破滅への道を転げ落ちていく梁山泊軍の姿が描かれる本巻。  その過程で今回もまた多くの漢たちが死んでいきます。  中でも切なかったのは、あの、戦場で死ぬことがあるなどとは到底思えなかったスーパーキャラクターの最期でした。 …
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